FXとは

FXとは

Foreign eXchangの略である。日本での正式名称は外国為替証拠金取引。ざっくり言うと証拠金という担保を入れて外国の通貨を両替しようということだ。

両替を繰り返すことで利益を得る

海外旅行を例にすると

FXとは AさんとBさん
左がAさん、右がBさん

例えばAさん、Bさんと二人でアメリカへ旅行に行ったとする。アメリカでは当然日本円は使えないので、米ドルへ両替しなければならない。

1ドル100円の時に100,000円をドルに両替すると1,000ドル手に入る

AさんBさんはそれぞれ100,000円を米ドルに両替した。この時の為替レートは1ドル100円。ということは10ドルは1000円と同じ、100ドルは1万円と同じ、ということは・・・二人はそれぞれ1,000ドルを手に入れた。「100,000円で1,000ドル買った」とも言える。二人は1,000ドルを持ってアメリカ旅行を楽しむつもりだった(本当の旅行は1,000ドル程度じゃ足りないのだろうが)。ところがこのキャッシュレス時代、アメリカでの滞在費用は全てクレジットカードで支払うことができた。二人は両替した1,000ドルに手を付けることなく、日本へ戻ることに。

出国時に1ドル100円だったレートは、Aさんの帰国時に1ドル101円に。1,000ドル持っていたから、つまり・・・

二人揃ってアメリカへ渡ったAさん、Bさんだったが、仕事の都合でAさんだけ先に帰国することになった。

fxとは ドルが安い時に買い、高い時に売ると利益が発生する
出国時のレートより円安(ドル高)になり、利益が発生

さて、一足早く日本に戻ってきたAさん、手付かずの1,000ドルを日本円に両替すると・・・為替レートは1ドル101円、10ドルで1,010円、100ドルで10,100円、1,000ドルで101,000円。あれ?1,000円増えてる!ラッキー!「1,000ドル売ったら101,000円になった」とも言える。FXではこの両替で生じた1,000円が「利益」ということになる。

出国時に1ドル100円だったレートは、Bさんの帰国時に1ドル99円に。1,000ドル持っていたから、つまり・・・

Aさんの帰国から遅れること10日。Bさんも日本に帰国した。

fxとは 逆に円高の時にドルを売却すれば損失になる
出国時のレートより円高(ドル安)になり、損失が発生

Bさんも手を付けなかった1,000ドルを日本円に両替すると・・・為替レートは1ドル99円、10ドルで990円、100ドルで9,900円、1,000ドルで99,000円。あれ?1,000円減ってる!ショック!「1,000ドル売ったら99,000円になった 」とも言える。FXではこの両替で失った1,000円が「損失」ということになる。

両替するのはわかったが、両替するのに結構お金が必要なのでは?

ドルが安い時にドルに両替して、ドルが高くなったら日本円に両替するのはわかる。米ドルを1,000ドル両替するにも100,000円程必要になるんでしょ?効率良さそうには見えないけど・・・

そこで重要なのが「証拠金取引」という言葉

先にも述べたようにFXの正式名称は外国為替証拠金取引。「証拠金」とは担保のようなもの。「レバレッジ」と呼ばれる倍率を用いて、本来取引に必要なお金の一部だけ預けて取引する。証拠金算出方法は「通貨のレート×取引数量÷レバレッジ倍率」。レートは1ドル100円、1,000ドルを取引するには、現物だと100,000円必要だが、以下のようにレバレッジを用いた場合、レバレッジ2倍だと、その半分の50,000円で取引することができる。

  • レバレッジ1倍(現物取引と同じ)の時、1,000ドル両替するには100×1,000÷1=100,000円必要。
  • レバレッジ2倍だと、100×1,000÷2=50,000円必要。
  • レバレッジ5倍だと、100×1,000÷5=20,000円必要。
  • レバレッジ10倍だと、100×1,000÷10=10,000円必要。
  • レバレッジ25倍だと100×1,000÷25=4,000円必要。

国内の証券会社の最大レバレッジは25倍

(投稿時点で)国内の証券会社の最大レバレッジは25倍と決まっており、理論上4,000円あれば1,000ドル取引することができる。1,000ドル持つことで、レートが1円上がれば1,000円利益が出て、レートが1円下がると1,000円損失が出る。これは1,000ドル取引しているのなら、レバレッジが何倍であっても同じ。つまりレバレッジが高いほうが「FXは少額の資金で始められる」という恩恵を受ける。

海外の証券会社の最大レバレッジは上限無し

一方で、海外の証券会社を使って取引する場合は、「最大レバレッジ25倍」という法律の制約を受けない。経験上だが、海外の証券口座のレバレッジは100倍、400倍といったところが多い。中には888倍、1,000倍、それ以上といったところもある。海外の証券口座はレバレッジだけ見ると国内の証券会社より有利だが、お金が関わることなので、初めてFXをやるのであれば、安心の国内業者をお勧めしたい。