MT4はFXのトレードに使用するアプリケーション
MT4(エム・ティー・フォー)はMetaTrader 4(メタトレーダー・フォー)の略で、ロシアのMetaQuotes社が開発したFXのトレードする為のアプリケーションです。海外証券会社でFX取引する場合は、このMT4を使います。日本国内の証券会社でも、楽天FX、FXTF(ゴールデンウェイ ジャパン)、Oanda等いくつかの証券会社でMT4が導入されていますが、殆どの証券会社では自社オリジナルの取引プラットフォームが用意されています。
なぜMT4を使うのか
インジケータだけでなく自動売買システムが使える
チャート上にテクニカル指標やファンダメンタルズ指標といったインジケータを表示できるのは、他社の取引プラットフォームと同じです。MT4ではそれに加えExpert Advisor(エキスパートアドバイザー)と呼ばれる自動売買システムを使うことができます。
インジケータや自動売買システムは異なる証券会社でも使えることも
同じMT4をプラットフォームとしている証券会社であれば、インジケータや自動売買システムは、異なる証券会社であっても使うことができる(口座番号やブローカー名等、何らかの縛りがある場合を除く)。
自分でインジケータや自動売買システムを作ることができる
MT4のインジケータや自動売買システムはMQLという言語で作成されています。MQLはC言語に近い書き方なので、C言語の知識があれば、MT4に備わっているエディタ「MetaEditor(メタエディター)」を使って、自分でインジケータや自動売買システムを作成することができます。またプログラミングの知識がなくても、ネット上に公開されているアプリケーションを使えば、自動売買を作成することは可能です。
どのOSでも使えるの?
MT4は.exeファイルなので、基本的にWindows上でしか動作しません。他にAndroid、iPhone、タブレット向けのモバイル用のMT4アプリケーションがありますが、これらはWindows版にあるようなカスタムインジケータや自動売買システムを動かすことはできません(標準搭載されているインジケータは使えます)。またXM等、Mac用のMT4を配布している証券会社もありますが、Mac用というよりは「Macに仮想Windows環境を作って、そこでMT4を実行するもの」と捉えたほうが良さそうです。仮想とはいえ、Windows環境で動いているので、カスタムインジケータや自動売買システムを稼働させることも可能です。他にもWeb版のMT4もありますが、モバイル用MT4同様、カスタムインジケータや自動売買システムを稼働させることはできません。
MT4とMT5は別物?
どちらもMetaQuotes社が開発
MT4とよく似た取引プラットフォームでMT5というものがあります。MT5はMT4の上位バージョンのようなものだと思っていただければよいかと思います。ただし名前が良く似ているとはいえ、中身はかなり異なり互換性はありません。ファミコンとスーパーファミコンくらい違います(年齢がバレる)。MT4で使うファイルは拡張子ex4、MT5で使うファイルはex5となっており、拡張子を書き換えただけでは動作しません。XM等、海外の証券会社によってはMT4、MT5どちらの口座も用意している場合もあります。国内の証券会社ではMT5を導入しているのはOandaのみ(投稿時点)となります。